過去のドンドコ掲示板
2001年10月16日〜31日

皆様今日はOTCは薬屋です

他愛の無いポット談義で、失礼をば致しておりまするが
今日、ポットを買いました。2,4リットル、今までの機能に加えて、90度の節約
モードが設定でき、年間3600円もお得な最新式です。
それが4,880円。安い!
ほいでまた、都合のエエ事に、住処の高原では、明日が月に一度の燃えないゴミの日
であります。
故障の謎を残したまま、働いて働いて捨てられていくポットです。
糟糠の妻よりも先に・・・

2001年10月31日21時27分33秒投稿

替え歌綴り・・・あや太郎

「ブッシュ君」の仕事振りを連チャンで歌い上げましょう。

先ずは可愛く「犬のお巡りさん」です
♪迷子の迷子の 爆撃機
 あなたの狙いは 何処ですか?
 民間施設も 分からない。
 一般市民も 見分けない。
 Bomb,bomb,bomb,bomb,
 Bomb,bomb,bomb,bomb.
 あちゃこちゃ飛んでゆく 誤爆弾。
 見ぬフリ、国防長官。
 誤爆してしまって、バンバン、バンザイ。
 バンバン、バンザイ。 

お次は山本リンダ「こまっちゃうな」です
♪誤爆しちゃうな〜〜、データが乏しくて〜〜、
 どうしよ〜〜ぉ、またまた民間人。
 悲しいような、悔やむような、
 沈痛な顔は 本音かしら?
「パパ」に 聞いたら、
 大統領会見じゃ、そんな顔しろって。
 誤爆しちゃうの〜〜、本当に誤爆かな?

続きましては大時代に、岸洋子「希望」です
♪誤爆という名の〜〜、報復作戦〜〜、
 復讐劇が〜〜、またまた始まる〜〜。
 貿易センターと 国防省と、
 旅客機乗客〜〜、全部で何人?
#もしも 犠牲が〜〜、うちより小さいと〜〜、
 リコールと いう名の 罵声が ひびく〜〜。
♪そうよ、わたしは、晴らせぬ恨み〜〜、
 力で晴らす〜〜、世界のリーダー。


(代書:穴子)

2001年10月31日21時20分30秒投稿

今日は、亀虫ぷっぷです。

薬屋さんへ、訂正と追加情報。

盛り上がって参りましたポット談議。(どこがやねん)
実は家の小さいボタン式ジャーポットを詳細に調査した処、こちらにもゴムパッキン
が装着されておりました。
従って、それの損傷または柔軟性の欠如による蒸気漏れの可能性が浮上致しました。

さらに、ずぼらな…いやいや…気の効かん…そぉやなしに…ちょっとあれの…違うが
な…えーそぉそぉ、大らかで大胆で豪放な奥様が放ったらかしにしてはったという証
言から、底のフィルターが湯垢による目詰まりを起こしている事態が考えられます。
過酷な労働条件下での使用年数を考えますと買い替えはっても罰は当たらんとは思い
ますが、ジャーポットとしての最大の使命である処のお湯を沸かすという行為にはな
んら支障が無い…すなわちお湯が出ないという言わば副次的な機能に関する症状であ
る事を考えますと、フィルターの交換も一考の余地が有るかと思われます。

それはいくらだ?数百円だ!
わずか数百円の出費で元通りの健全なる湯沸かし人生が送れるんだぜ、お立ち会い。
もしここで無下に捨ててごらんなさい。
ポットはどぉ思います?
「あんだけ働き詰めに働かしといて、ほん僅かなミスでリストラとは…。
 しかも元はと言うたら自分らの所為やのに。
 年一回でええんよ。
 手入れしてくれてたら、こんな事態にはならんかった。
 あ〜ぁ、つまらん一生やったな。
 お役目大事で婚期も逃して…。
 思えば恨めしいあの薬屋。」
失礼しました。
危うく怪談ポットの呪いに発展するとこでした。

という訳で、一度やってみはっても損は…なんです?もぉ廃棄処分した?
そぉですか。
せいぜい身の回りに気ぃ付けて下さいね。
なんせ相手は壊れたポット、じょうきを逸してます。
あ、蒸気は出るのか。
ポットだけにゾウとするでしょぉ。
確かタイガーやったな。
えー、縞が…竹に…最下位で…とらとやなぁおったん…。
ま、そんなんです。

2001年10月31日14時00分49秒投稿

皆様今日はOTCは薬屋です

亀虫さん ありがとうございました。
久しぶりに、この掲示板で、会話がなされたのである。

ポットの事ですが、最新式です。井戸のポンプのような奴ではありません。
小さなボタンを押すタイプなのですが、えらいもので、お湯の出が悪くなると
そのボタンでさえも、強く押している自分がいるのですわね。
井戸のポンプと違って強弱には関係ないのに・・・

言われてみれば、ポット洗浄中は売っているにもかかわらず、一度も洗ったことが
ありません。というか、買ってから、いつもお湯を切らすことが無く、年中沸騰
しているポットなので、菌やカビの繁殖する暇も無し。
これは、配偶者が横着なのか?お湯を切らさない利口者なのか?
判断に迷うところであります。
よく働いたと思います、あのポット。
水を足されれば沸騰して、沸けば沸いたで保温して、一度の休暇も与えられぬまま
逝ってしまいました・・・

「ポットは人間のために、働いて働いて死んでいったらエエねん!」

ざこばさんとこの、氷専用の冷蔵庫も、まだ働いて働いて、しているんかな?
あの小さな鬼歯付きの前歯は、氷を食べるために、良う出来ておりますな。

ああ、肝腎のポットの説明書でありますが、何に対しての一年か?
説明書無き今では、謎でありまする。

2001年10月30日18時06分59秒投稿

今日は、亀虫ぷっぷです。

薬屋さんへ。

容易に交換出来る部分やないとそんな事は書いて無いと思いますな。
そのポットが頭のペコペコを押してお湯を出す(電機コードを外しても出る)タイプ
ならば、内蓋に付いてるゴムが正しくセットされていないか、あるいはそれの損傷で
はないでしょぉか。
うちのポットの説明書には、1年を目安に確認せよ、とあります。
電機コードを外したら役立たずになるタイプにはそんなゴムは付いて無いんで、機械
的な故障やと思われますな。

また、寿命は分からんもんですけど、何時お迎えが来てもええよぉに常日頃の精進と
神仏への感謝の念を…なんです?違う?
あ、ポットの話ね。
失礼しました。
まぁ、5年というのは壊れ時ではありますな。
ここ乗り切ったら2年は大丈夫。
破局は奇数年に訪れると言いますからな。
譲れる処は譲り合い、お互いを思い合う心こそ明るい明日の夫婦和合の基礎工事…
え?もぉそんなん通り越した?
再び失礼しました。

ほんでポットの寿命なんですけど、機械部分の多い商品やったらそんなとこでしょぉ。
アナログ部分が多いもん程壊れにくい。
ちなみに私が2年前まで使ぉてた後者のタイプは、故障知らずで8年もちました。
時々〈ポット洗浄中〉で綺麗にしてやり、また盆と正月には小遣いと土産持たして故
郷に帰してやるというよぉな心遣いが有ったればこそですな。
ボディの花柄も愛らしい健気な働きもんでした。
言うときますけど、私別にポットフェチやありませんよ。

そぉいうことで、答えになりましたでしょぉか?
これ以上の詳しい事は、お近くのマイコンジャーポット屋はんに御相談下さい。

2001年10月30日13時49分28秒投稿

こんにちは、会員番号245番です。 
 昨日テレビで、「ミナミの帝王」放送してたんですわ、まあテレビやから、色んな
ところカットしてたんです、でてたんが、川谷拓三・沖田浩之・可愛かずみさんなん
です。ほとんど亡くなった人ばっかり、こんなん放送してええんかいな、おまけに沖
田浩之なんか、借金がはらえんでとぶやくなんです。見て思わず「そのまんまやんか
。」とつこみそうになりました。
 あんなやさしい、金貸しおらへんとか、こんなにうまくいくかいな、といってみて
いまうんですけれどね。
 ほんでカットしてるから、出演者の名前もはっきりわからへんのです、可愛かずみ
さんの名前をはっきりわからへんかったし、ロケ場所とか、協賛とかのお店の名前いっ
ぱいでるんですけれど、それもわからへんかったんです、なんか、銀ちゃんのくさい
演技ばっかり目についただけでしたけれどね、まあ時間つぶしにはなったけれど、い
つもでてくる「エミ・フラワー」さんの名前もでてこうへんかった。
 たしか、上岡さんもでてはった「ミナミの帝王」ついついみてしまいますね。

2001年10月29日22時17分48秒投稿

替え歌綴り・・・ あや太郎

「炭鉱節」でおにぎやかに。
♪通夜が出た出た、通夜が出た〜ぁ、よいよい。
 近鉄バッファローの 通夜が出た。
 あんまり 宴会で 飲みすぎて、
 仲良く 同時に 多発ゲロ・・・あ、わる酔い酔い。

続きましては、怖い話題を「炭鉱節」で・・・
♪咳が〜出た出た、咳が出た〜ぁ、コンコン。
 菌の 炭素で 咳が出た。
 あんまり 病名が ストレート。
 肺に入って、「肺・炭そ」・・・あ、そのまんま。

続きましては渡哲也「くちなしの花」で・・・
♪今では 郵便屋も 回らんほど〜、
 乱れ〜 遅れた〜、郵便事情〜。
 口から入れば〜、肺に感染〜。
 どこまで逃げても ついてくる。
 封筒の 白い粉、
 人間 辞めさす〜〜粉ばかり〜。

見え見えですが…「黒猫のタンゴ」ら乗りまして・・・
♪キミは 可愛い バイオ・テロリスト。
 「貧者の核」 あなどってた。
 だけど とうとう 粉を撒いて、
 ホワイトハウス 怯えさす。
 黒くない炭そ、炭そ、炭そ。
 菌を吸い込めば 肺炭そ。
 黒くなる炭そ、炭そ、炭そ。
 上岡さんは・・・「顔・炭素」
 

(代書:穴子  お兄さん、冴えてる)

2001年10月29日19時13分40秒投稿

皆様今日はOTCは薬屋です

ちょっとした疑問なのですが

タイガーマイコンジャーポット というのが壊れました。
3,8リットルマイコン浄水沸騰98度キープ。という奴です。
お湯は沸くのですが、ボタンを押してもお湯が出なくなったのですわね。

そんなんで、捨てようとしますと、張り紙がありました。
使用開始、平成8年10月24日
これは僕が書いたのですが、その下に印刷してあるのが
【一日に6リットルのお湯を使用したとして、約1年を目安に交換してください
水質や使い方により異なります】
これがポットの本体に張ってあります。
これはどういう意味なのでせうか?
ポット本体を使いようによっては、1年で交換しろということですかね?
そないな事は無いでしょうな。
けど、以前から象印とかタイガーとか、たいがいコマーシャルしておるでしょ。
ほいで、次々に新商品が出る。
ポットとは、そないに買い換える物であったのか?
聞きたかったことは、この注意書きの意味と、平成8年から毎日使えば、寿命として
納得すればエエのか?ということなんやけどね。

2001年10月29日10時15分57秒投稿

「日本シリーズ第1戦観戦記 元姫路市民の場合」

                      作 元姫路市民



「はいどーも。元姫路市民です」

「そして私が彼女の」

「よりぽっちゃりした森久美子です」

「なんでやねん!まだそこまでいってへん。」

「我々は今大阪ドームの前にきています。というのも近鉄対ヤクルトの日本シリーズ
を見に来たんです」

「私初めて大阪ドームを生で見ました。いやー大きいなあ」

「大きいやろ。君が小さく見えるくらい大きいやろ」

「だからそこまで大きないって」

「でもドームを小さくしたら君になるで。」

「まんまるな体型やから・・・ってほっときなさい。それよりはよ中に入ろ」

「まてまて。チケットとってくれた人がまだ来てないねん。おー来た来た。こっちで
すー」

「はよ来い。チケット買うたるから」

「なんでそないえらそうやねん。この人俺より一回り上や。すいません年上のくせに
口の悪い彼女で」

「あんた見た目は私のおとうちゃんと年変わらんけど」

「ほっとけ。あっチケット代ですね。はい6000円。」

「はい、6000円分のおなかの霜降り肉」

「わたすな。ただのぜい肉が金になるかい」

「そこの店やったらなるんとちゃう?」

「どこの店や」

「ほら、そこの人間肉料理はや」

「それ民芸や。そんなに体を金にしたいなら風呂に沈め」

「よー彼女にそんなミナミの帝王みたいなこというなあ。」

「ごめんごめん。はいれるバスタブがない」

「小錦みたいにいいなさんな。ほら中に入るで」

「えーとここが4番ゲートやな。何?カバンの中見せてください?アメリカでぶっそ
うな事件が起きたからなあ。ちょっとまってや」

「はよ見せたりぃな。怪しまれるで。見るからに怪しい風貌なんやから」

「誰がやねん。怪しいのは見た目だけで危ないものと余分な金は持ってない。」

「自慢するとこちゃうで」

「おおー内野指定席とは聞いてたけどネット裏やないですか。ええ席とってくれまし
た。ありがとうございます」

「いやっ、ちょっと下見て。朝日放送のアナウンサーがいてるで。」

「ほんまや。隣には解説者も来てるがな。君あの人知ってるか」

「知ってるよ。これでも野球好きの、野球しか知らん、そのくせ野球のできへん口だ
け男と付き合うてるねんから」

「俺のことはええねん。で、名前知ってるんやろ」

「あの人やろ。『巨人はロッテより弱い』って言うた人やんか。誰?」

「知らんのかいな。加藤哲郎や。その隣の人知ってるか。もっと有名な人やで」

「知らいでかい。世界の盗塁王やんか。国民栄誉賞も『立ち小便がでけへん』と言う
て辞退した人やろ。誰?」

「やっぱり知らんのかい。福本豊さんや」

「あーそやそや思い出した。福本さんの嫁のだんな」

「回りくどい言い方するな。ほら始まったで。おっ先発のパウエルがよう抑えた。さ
あ近鉄の攻撃や」

「なんか外野がやかましなったなあ」

「応援団が盛り上げてるんや。さあ近鉄の勝利を願おう」

「中日ファンのくせにえらい張り切ってるなあ。誰かとかけてんの?月亭可朝か?」

「なんで野球賭博せなあかんねん。ほらそんなこと言うてる間に中村紀が出てきた
で」

「ほんまや。あれ?テレビで見るより小さいねんなあ」

「あんたの隣におっても小さいで」

「そんなに太ないわ。応援団がラッパ吹き出したで。♪レッツゴーレッツゴーてるよ
し ここで一発ホームラン」

「それ阪神時代の久慈の応援歌や。無理やり合わすな。」

「だってそれしか知らんもん」

「ほら近鉄の選手別応援歌の歌詞カードや。ちゃんと合わせて歌いや」

「♪我等の期待をーそのバットにのーせてー ミラクルアーチを見せろのりひろー」

「歌えるがな。その調子や。あーノリ三振や。次磯部や」

「かっとばせかっとばせ磯部っち!かっとばせかっとばせ磯部っち!相方東村ーッ、
オーッ!」

「なんでまるむし商店やねん。そんな応援あるか」

「磯部っちの応援歌テンポ速ようて難しいな。♪こ、心暑く燃やせ今だ 力こ、めて
飛ばっせ?レッツゴーレッツゴーてるよし ここで一発ホームラン」

「やっぱり久慈の応援歌かい!」

「もうすぐ7回裏やけどなんでみんな風船膨らましてるン?ここ甲子園とちゃうで」

「大阪ドームは今年からジェット風船あげてもええんや。ほら君も膨らまし。」

「これ難しいんちゃうの」

「そんなことない。普通に空気入れるだけでええねん。これは空気入っても大丈夫や
から」

「そうなん。いっつも表と裏間違えて付け直してるうちに空気が入って・・・キャー
!レディに何言わすの!」

「俺知らん。君が勝手に想像膨らましただけや。膨らますのは風船でええの」

「軽くうまいこと言うて。フーッフーッフーッ」

「おお出来た出来た。初めてにしてはうまいこといったな」

「あんたと違ってご立派。キャー!レディに何言わすの!」

「気ぃ悪いこと言うな!」

「さあ風船も飛ばすで。ヒューッ。これで流れが変わるかな。近鉄まだ石井一にノー
ヒットやで」

「もう反撃せな負けてまうで。ファーボールで一人出て、オー北川がヒット打った。
ランナー1,2塁や。」

「あーちょっと見て、お客さんがタオル持って踊りだしてる。あれしたい〜」

「あれしたいーって君タオル持ってへんがな」

「ほなせめてかっこだけでも」

「やめやめ!ターンしたら周りのいすが壊れる」

「壊れるか!」

「そうこうしてる間にもう9回裏ツーアウト。バッター打った!あー内野ゴロや。0
−7で負けてもた」

「ああ残念。でも近鉄やからまだええやん。中日がこんな負け方したらあんたどうし
てた?」

「そら応援バット叩きまくるわ、のどつぶすくらいわめくわで大騒ぎやろな。これこ
れそういう君も飛び跳ねるな。ドームがゆれる」

「階段降りただけや。はよ出よ」

「ほんまや。もう10時回ってる。今日中に高砂へ帰れるかな」

「なあなあ、ちょっときくけど」

「なんや」

「この大勢のお客さんの中で、近鉄の大敗を見て気落ちしたまま、ドームの周りのラ
ブホに行くカップルおるかなあ」

「こんだけ人おったらだれか行くんとちゃう?」

「ねえ、よってく?」

「いいねえ。明日は休みやし」

「うそじゃボケ−ッ!」

「腹立つ女なあ。しかも『うそじゃボケ−ッ!』はひどいわ。君かて役所いったら一
応女で登録されてるねんで」

「よかった。まだだませてるわ」

「・・・えっ!?」



                完

続きで誰か「日本シリ−ズ第5戦 inストローハット」を作ってくれませんか。酔う
てあんまり覚えてないんです。覚えてても使えるかどうか判断に困るくらいのトーク
が繰り広げられてましたから(笑)

2001年10月29日00時32分28秒投稿

S.S☆「建前節」     あや太郎

「本日は教育評論家の立前雄三先生に近頃の風潮と子供について語って頂きましょ
う。どうですか、先生」
「そうですねぇ−−−私が驚きましたのは近頃の子供が全く生活上の常識を身につけ
ていないという事なんです。例えば、ご飯の炊き方一つ満足に出来ない。もう大人に
もなろうというのに米を洗う時、洗剤で洗ったという話さえ有るくらいで…」
「でもそれは一度失敗すれば覚えるんじゃないですか?」
「そりゃあね。根っからの馬鹿じゃないんだから覚えるでしょうが、まぁ近頃の躾け
はどうなつてるんでしょうなぁ。…それから又驚いたのは山登りが出来ない子供が増
えた事ですよ」
「体力が無いんですか?」
「そうじゃなくって、坂道の登る時に、身体を真っ直ぐしたま上がろうとするんで、
そのまま後ろに転んでしまうんですよ。つまり重心を前に移してバランスを取るとい
う事すら知らないんですな」
「みんな何回やっても登れないんですか?」
「まさか−−身体が硬直化してるんじゃないんだから。二回目からは登れますけど
ね、しかしまぁ近頃は融通の利かない子が多くなって心配ですよ。あ、それから不器
用な子も多くなりましたなぁ。鉛筆一本削れないんですよ。これも小刀やナイフを使
わなくなったからでしょうね。昔はみんな自分で木切れなんかを削ってオモチャを
作ったもんですよ。今の子たちにももっとナイフが使えるようにしてやらないと、ま
すます融通の利かない子が増えて憂慮に堪えません」
「ところで近頃、学校などでナイフによる事故や事件が増えてますが…?」
「物騒な世の中ですなぁ。やはりナイフなんか使っちゃイケません。学校に持って来
るなんてもっての外だ。あれはチェックでも何でもして禁止すべきです」
「あのぅ…ナイフを使ったほうが良いとおっしゃったり、ナイフを使ってはイケない
とおっしゃったり−−どちらなんですか?」
「だから−−必要な時は使って、危険な時は使わないようにしよう…と言ってるんで
すよ」
「何だか良く分からない意見ですねぇ」
「何が分からないんだ。使うべき時には使って、使うべきでない時には使わないんだ
から明瞭簡潔じゃないか。こんな事も分からないとは、だから今の世の中は融通の利
かない世の中なんだよ。本当に物騒だったらありゃしない…」
                  (完)

2001年10月28日19時05分48秒投稿

S.S☆「雪男」☆     あや太郎

「本日は最近公開された〔雪男〕ではないかという実写フィルムを見ながら動物学者
の皆さんにご意見を伺って参ります。先ず映像をご覧ください。ヒマラヤの山中を全
身毛むくじゃらの生き物が二本足で歩いて行きます。今目の前の枝をへし折りました
が、あれが丁度三メートルの高さだそうです。かなりの大きさなのですが、さて皆さ
んのご意見を伺いましょう」
「恐らく…未発見のゴリラでしょうね。あの大きさと顔つきはそれ以外考えられない」
「いや、それなら巨大な熊という可能性のほうが強い。あの雪山で暮らせるのは熊以
外には無いでしょう」
「いずれにしても歩き方が余りにも人間的すぎますよ。はっきり言って縫いぐるみで
しょう。九分九厘〔やらせ〕でしょうね」
「いや、縫いぐるみにしては足腰の筋肉の動きが自然すぎる。二足歩行に慣れた変種
の類人猿と考えるほうが妥当だ」
「それなら変種の熊のほうがあり得るでしょう。あの寒さのなかで生きるのには類人
猿より熊類のほうがずっと有利ですから」
「人間ならもっと有利ですよ。あの縫いぐるみを着て、カイロでも入れときゃ平気で
撮影にも耐えられますしね」
「いや、寒さに強いゴリラのほうが可能性がある」
「いや、それなら器用に歩く熊のほうが…」
「いや、やっぱり縫いぐるみ役者だ」
「演技力のある我慢強いゴリラだ」
「縫いぐるみの熊だ」
 議論が行き詰まったところで、司会者がもう一人のコメンテイターに訊いた。
「それでは−−−美容コーディネイターの方からもご意見を伺いましょうか」
「なに、美容…?何だ、そりゃ?どうして専門外の人間を?」
「いや、この方は一目見て、どんな生き物の毛か言い当てる方なんです。それでは映
像をご覧になった感想をどうぞ−−」
「ずばり言って、縫いぐるみではなく、人間の体毛です」
「何と!−−それじゃやっぱりゴリラか?−−熊か?−−それとも本物の雪男か?」
「いえ、たぶん毛深い人間でしょう」
「人間?でもあんなゴリラみたいな顔をして、三b近くもあって裸で雪の中を歩いて
るんだぞ」
「たぶん人並み外れて大柄で、寒さに耐えられて、大昔から人里離れた所に住んでい
る動物的な人間なんでしょうね」
「それを…雪男というんだ〜!」
                  (完)

2001年10月27日21時21分57秒投稿

S.S☆「キツツキ」     あや太郎

 カカカカカン…と硬くうるさい音が頭の上で鳴り響いていた。
「キツツキだな。頭の上でやられると、喧しいもんだ」
「屋根を突ついてるのかな?何でだろう」
 山小屋で休んでいた面々が首をひねった。
「屋根や柱に虫が居るのかなぁ」
「こないだも電柱に穴を開けてたんで補修に行ったよ。虫がいなくても穴を開ける習
性があるんじゃないのかな」
「でも、あれは凄い労力だぜ。頭ごと嘴を木に叩きつける訳だろう?人間なら脳味噌
ぐちゃぐちゃだよ」
「そんな思いまでして、虫も居ない木を突っついてるとしたら−−こりゃひょっとし
て、物を壊すのが目的かな?」
「壊してどうするんだい」
「そうだなぁ−−−例えば人類文明をを破壊しようとしてるとか」
「アホらし−−−ハハハハハ」
 カカカカカン…−−頭上では相変わらずキツツキの突つき音が響いている。
「おい、どうだ−−開いたか?」
「やっと屋根に穴が開いたよ。人間の声が聞こえる」
「どんな話をしてた?」
「一旦は、我々の企みには気づきかけたが、また分からなくなったみたいだ」
「つくづくボンヤリしてる生き物だなぁ」
「どうやら、我々が餌を探してるフリして人間の建物を壊そうとしてる計画はまだバ
レていないようだ」
「でも本当に出来るのかなぁ−−−世界中の建物をぜんぶ突つき壊してしまうなん
て。最近はコンクリートの建物も増えちゃったしさぁ」
「何百年、何千年かかるか分からないが、我々の努力はきっと実るさ。なにせこれだ
けみんなしてコツコツとやってるんだから−−」
                  (完)

2001年10月26日16時30分11秒投稿

こんにちは、会員番号245番です。 
 前にかいた、医院が完成しました。南欧風のおしゃれな外観白いタイル、曲線の多
い作りです。中庭もあります。勿論エレベーターもあります。
 例の嘘つきのおくさん、なんて言っているんでしょうか。恐ろしいことに、近所の
人は娘の婿が、医者ではないと言う事を、皆しっていました。知っていてわざと嘘つ
きおくさんに、「お婿さんがかえってきはるの。」なんて言っています。嘘つき奥さ
んもまけてませんねー。昔行った、グアム旅行の事を、アメリカに最近行ってきたみ
たいに言っています。答えが返って来ません。今アメリカにいって来たいうてもねー。
 読んでるみなさんには、アホかいなと思いますでしょう。私も思ってしまいますが、
嘘つき奥さんと、その周りの人にとっては、テロや、タリバンの事よりも大事な事な
んです、人間ってそんなもんでしょう、阪神大震災のときでも、自分に関係ない人は、
なんともおもわんかったようにね。

2001年10月25日18時10分49秒投稿

S.S☆「いかんせん」☆     あや太郎

 異星人が地球侵略をもくろんでいた。
「我々の遠い親戚にあたる地球のイカ族の協力を得て地球侵略を開始する。最初の標
的はその我々の身内を最も大量に殺戮し最も大量に食している日本人である」
 高らかな宣言と共に、宇宙と地球のイカ連合軍は、日本列島の海辺に泳ぎ寄り、密
かに人間の動向を探っていた。
 夏の静かな浜辺には、そんな恐ろしい計画などツユ知らぬ人間どもが呑気に寝そ
べっている。
「先ず情報収集から始めよう」
 イカたちは三角形の耳を立て、浜辺の話し声に聞き入った。
「おい、評論家の××先生 最近テレビで見かけないけど、どうしてるの?」
「なんだ、知らないのかい?こないだの討論会で馬鹿がバレて、干されちゃってる
よ。もう干からびちゃってるんじゃないの」
 聞いていたイカ軍団の顔色が変わった。
「何と−−−先生と呼ばれる立場の人間でも干されてしまうのか」
 思ったとおり、人間はかなり手ごわい種族だ。
「まぁ、あれだけ化けの皮を剥がされて、めった斬りにされたら、お陀仏だよなぁ」
 何と、刺し身にでもされたのだろうか?同族間でそんな酷たらしい仕打ちをすると
は…「でもあれだけ言われて反撃できないんだから、あの先生も気の弱い人だね。顔
はあんなにイカメシイのにさ」
…イカめし!…
 メシを詰め込まれた人間もさぞや苦しい思いをしたことだろう。
…恐ろしい…
 全軍の士気が萎えかけているのを見て、指揮官はもはや打って出るほか無いと判断
した。
「全員、戦闘態勢に入れ!」
 波打ち際に集結したイカ軍団は緊張の極で、恐る恐る波の上へと顔を出した。
 その目に入って来たのは、やはり砂浜に寝そべった人間どもだった。そしてほとん
どの人間が身体じゅうにオイルを塗り、こんがりと日焼けしていた。
「ゲッ…姿焼きにまでするのか…」
 恐れをなしたイカ軍団は侵略を中止し、母星へと引き揚げて行った。その後、妙に
イカの漁獲量が減った原因を、地球人は知らない。
                  (完)

2001年10月25日11時28分29秒投稿

S.S☆「氷の女」☆     あや太郎

「僕の冷えきっていた心が、君を見たときから又燃えはじめた」
 プレーボーイが吐息まじりに言った。
「あら、おかしいわね」
 女が艶っぽく応じた。
「なぜおかしいんだ?こんなに素晴らしい事なのに」
「だって、わたし…氷の女って呼ばれているのよ」
「つまり、冷たいって事かい」
「そうよ。どんな男の情熱も消してしまうほどね」
「面白い。じゃあ僕の情熱が君の氷を溶かすか、君が僕を凍りつかせるか、勝負して
みようじゃないか」
「やってみる?」
 かくして一夜が明けた。男は、女の頑固な冷え性に負け、震えながらホテルを出て
行った。
                  (完)

2001年10月24日21時38分26秒投稿

下駄屋の喜六

もう何年か前の話。うちの店へちょこちょこ来られる初老のお客さん、いつも自転車
の前カゴに分の厚い化学の専門書を入れてはります。「学校の先生ですか?」と尋ね
ると、「いや、会社を定年になってな、趣味でこんな本を読んでるんや」という返
事。ご立派なことやないですか。いくつ何十になっても向学心を持つことは尊敬に価
すると思います。

そんな会話があって2、3日して、またこの初老のおっちゃんが来られました。「あ
のなあ兄ちゃん、わし、この店で仕事を手伝わせてくれへんか?素人やから何も知ら
んけど、習うて仕事を覚えるし、賃金なんか要らんし、毎日弁当を持ってくるし・・・」。
ちょっと悲壮な表情でこんなことを頼まれても困るんですよ。こっちは勝手気ままに
商売やってて、甥っ子を雑用のアルバイトとして雇ったことはあっても、もっと従業
員を使って商売を広げようなんて野心はないし。それに、狭いながらもお城のような
わが店、赤の他人と四六時中顔を合わせるのもイヤ。丁重にお断わりして、そして老
後の第二の人生の自分を考えたんですよ。足腰が立たないようになるまで、25億円
ぐらい貯めるまで、仕事はボチボチ続けようとは思いますが、仕事をリタイヤして何
が待つのか、てなことを考えて、また趣味でも増やそうかなと思う今日この頃であり
ます。間違うても化学の専門書なんて読まんやろな。

昨日このおっちゃんが自転車に乗ってうちの前を通ったので、こんなことを思い出し
ました。しかし、おっちゃんの前カゴには何も入ってなかったのだ。

2001年10月24日01時01分02秒投稿

S.S☆「呪いの成果」☆     あや太郎

「憎い…あの庄屋が憎い。必ず呪い殺してやる」
 本来、温厚だったはずの与兵衛がそう唸った。
 実は彼と将来を誓い合っていたお鶴という娘を庄屋に略奪されたのだ。しかも妾に
なれと迫られたお鶴は哀れにも自害してしまった。
「呪い殺してやる。なぁ、お前−−呪いの術を教えてくれ」
「人を呪えば穴二つと言ってな。呪う気持ちは必ず自分に跳ね返ってくる。そんな物
騒な事はしないほうが良い」
 幼なじみの祈祷師はなかなか首をタテに振らなかった。
 しかし与兵衛の執念が尋常でないのを見ると、やがて諦めたように頷いた。
「俺が教えなくても誰かに聞けば同じ事だ」
 祈祷師は簡略に術の施し方を手ほどきした。
 その夜から与兵衛は連日、鎮守の森に通い、ご神木にワラ人形と名札を張りつける
と、五寸釘を人形の心臓めがけ打ち込み続けた。
「呪いは必ず自分に返って来るぞ」
 祈祷師の言葉が何度も脳裏をよぎった。しかし自分の命よりもやはり復讐の念のほ
うが強かった。カツン、カツン…と釘を打つ不気味な音が闇にこだました。
 丑の刻参りは百日近く続いていた。しかし悔しい事に庄屋は元気だった。
「百日通えば…」
 与兵衛はそれだけを心の支えに参り続けた。
 胸が疼いていた。心の痛みではなく、現実の痛みだった。ちょうど人形に釘を打ち
込んでいるその辺りが痛むのだった。
「人を呪えば穴二つ」
 呪いの力は先ず自分に振りかかっているのかもしれなかった。
「だが、胸が痛むということは−−」
 確かに呪いの効果があるという事ではないか。
 与兵衛は新たな希望にまた力を奮い起こし、あと一押しと通い続けた。
 満貫の百日が過ぎた。庄屋は厭味なくらい元気だった。逆に与兵衛の胸だけが痛み
を増していた。それでも与兵衛は意を強くしていた。これだけ自分が苦しんでいるの
だ。庄屋に届かぬはずはない。
 ある日、ついに与兵衛は身動きできなくなった。胸の痛みが強くなり、息も苦しい。
 彼はもう自分が長くない事を悟った。
「呪いがぜんぶ自分に跳ね返って来てしまったのか」
 そう思うと涙が出た。絶望と苦痛に身悶えしていると、外で村人が何やら騒ぎ始め
た。「たいへんだ−−−庄屋さんが亡くなった。頓死しちまったぞ」
 慌ただしく駆けてゆく。村の中は大騒ぎの様子だった。
 しかし与兵衛の心は逆に落ちついて行った。
「やった。やはり祈りは通じてたんだ」
 そう呟いた次の瞬間、彼は静かに息を引き取っていた。
「庄屋さんが頓死したんだって?」
「そうなんだ。でも自業自得だよ」
 また村人たちが通りすぎて行った。
「あんな贅沢ばっかりしてるからさ。近頃も遠くから高いフグを取り寄せて、刺し身
や鍋物ばっかり食べてたぜ」
「それでとうとうフグのキモに当たったって訳か。まぁ、そんな贅沢な死に方をして
みたいもんだなぁ、ハハハハハ」
 もうその笑い声が与兵衛に聞こえる心配は無かった。
                  (完)

2001年10月23日18時29分23秒投稿

今日は、亀虫ぷっぷです。

10月18日 国立文楽劇場 「米朝・吉朝の会」

出し物

●「おごろもち盗人」 桂 あさ吉
●「軒付け」     桂 米朝
●「百年目」     桂 吉朝

  中 入

●「つる」      桂 米朝
●「七段目」     桂 吉朝

膝替わり、取り共に勤めた吉朝さん。
米朝師匠は肩の荷のほとんどを預けてはったよぉですな。
パンフレットにも吉朝さんに対するお褒めの言葉が満載。
最後にちらっと教育的且つ希望的袈裟掛けがありましたが…。
同じく吉朝さんが米朝師匠について。
これは志ん朝師匠の事があっての言葉でしょぉか。
「死は誰にでも訪れる。師匠もいずれ…。
 しかし、突然居らんよぉになるのだけはやめてもらいたい。
 じわじわ逝ってほしい。」
これ読んだ米朝師匠曰く。
「儂は死んでもええと…。」
吉朝さん。
「違いますやん。後にええ事書いてますやん。」
米朝師匠。
「じわじわ死んだ方が…。」
そんなこんな言いながら、まだまだお元気。

大物「百年目」。
数多い登場人物の描き分け、場面毎の空気造りと切り替え、何よりも噺の進展に従っ
て変化する番頭の心の動き、いずれも予想通り結構な出来でした。
ひょっとしたら、ほんまの処は長丁場を乗り切るのに精一杯やったかも知れません。
が、息切れ無しの減り張り有り。
客をだれさせず聴き込ませた力は流石ですな。
ところで、花見から帰った番頭が寝床でひとり煩悶する場面。
ここは番頭の性格…忠義で甲斐性もあるがちょっと小狡い小心者…を最も端的に表現
出来る、ラス前の大事な箇所です。
後悔、自責、悲観、はたまた希望的観測、千々に乱れる心や行動それぞれに応じたテ
ンションと場面全体に細かい緩急が要求されます。
早ぉ山場に行きたいという欲求を押さえて、ここはじっくり粘り腰。
私、米朝師匠演じる処のここが好きなもんで、他の演者さんのを聴いた時にどぉして
も比較してしまいます。
吉朝さん…もぉ一息やね。(えっらそぉに)
それと、もぉ少々親旦さんに貫禄があっても…と思わんでも無い。
いずれにしてもこの先幾度と無く接するであろぉ〈吉朝さんの百年目〉。
御本人がどれだけ嫌がっても期待せずにはおれません。

「七段目」の落ちは2種類有りますな。
その1 
「てっぺんから落ちたか?」
「いいえ、七段目…。」
その2
「紅いべべ着て勘平さん…ははぁ、忠臣蔵の七段目やな。
 これ、七段目で落ちたか?」
「いえ、てっぺんから…。」
吉朝さんは前者で演らはります。
米朝師匠は後者がええと言うたはりますな。
落ちた人間にいきなり〈てっぺんから?〉と訊ねるのは不自然というわけです。
ただ、〈七段目〉を最後に持って来た方がすっきり決まりますな。
高座に余韻を残しながらシュッと下りられます。
おそらく吉朝さんの狙いはその辺りや無いでしょぉか。
ちなみに小米朝さんは後者。
あ、ほんまの理由はこれか?

米朝師匠は「軒付け」に一工夫。
それぞれの失敗の後にセットで付いてくる「テンツテンテン」と「鰻のお茶漬けは出
まへんか?」をどちらか一方にしたはりました。
最初の反吐と間違われる処から空家までが〈鰻のお茶漬け〉、最後だけ〈テンツテン
テン〉。
確かに単なる同じもんの繰り替えしは聴いてる方も煩わしいし、テンさんの三味線が
活躍するのは主に出発前と終わりの方ですからな。
これで流れもすっきり。
以前からの、浄瑠璃がよさこい節に変化する趣向も師匠独自のもんですな。
米朝落語、今以て進化中。

当日のパンフレットでも中入以降の2席は〈お楽しみ〉になってました。
そぉいう訳で、吉朝さんが意表を突かれた米朝師匠の「つる」。
軽目の噺で、御本人も文字通りお楽しみやったでしょ。

あさ吉さんは得意ネタの「おごろもち盗人」。
大師匠、師匠の2大プレッシャーを受けながらの高座で、かなり緊張したはる様子。
それ故でしょうか、この日はノーミスで思い切りきっちり勤めました。
まぁ、たまにはこんなんもええ薬…いやいや、今後の上達の元…になりゃ幸い。

小さい会場に慣れた身にとって、久々の大きな器は落ち着かんもんですな。
鮒じゃ鮒じゃ、鮒客じゃぁ…て、語呂の悪い事。

2001年10月23日18時27分58秒投稿

【大阪近鉄バファローズ応援オフもどき】のお知らせ
2001年日本シリーズが開幕。ドームでの第一、二戦が終わった時点で1勝1敗。
第三戦より舞台を神宮に移すわけですが、諸般の事情で私、某大正区民は応援には行けません。
当然、第五戦までは、テレビ観戦となります。
その内、第五戦は、大阪キタの兎我野町の高級スナック「ストローハット」(表紙バナー参照)のモニターでの
観戦を予定しております。

そんなんで、一緒に観戦してやろうと言う方が居られましたら、日本シリーズ第五戦の日に、
ストローハットに御集合ください。

なお、マスターにことわってはいませんので、他のお客などで満席の場合、
マスターがサッカーなどを観ていて、日本シリーズが観られない場合はご了承ください。

また、集合も解散も決めません。勝手に来て、勝手に帰ってください。
当然、会計は、各自精算です。

では、よろしく。

※予定では、25日ですが、雨天等でずれた場合は、ずれた「第五戦」の日です。
 万が一、3日ずれて日曜日に、第五戦が行われる場合は、ストローハット定休日に付き中止します。

2001年10月22日20時59分59秒投稿

S.S☆「透明人間」☆     あや太郎

 ついに透明人間へと変身できる薬が出来た。とある国の諜報機関が開発したこの薬
は、何度かのテストの末、ついに実際の諜報活動に利用される事となった。
「何度も説明したが、この薬は人間の細胞のほとんどを透明に変えてしまう薬品だ。
網膜だけは透明になると視力が無くなるので半透明ぐらいで止まるように放射線処理
をするが、他の部分は髪の毛以外すべて透明で居られる。但し長く透明でいると、内
蔵が紫外線などを受けて危険なので薬効は三時間で切れるようにしてある。では任務
の成功を祈る」
 身体中の毛を剃り、コートだけを着込んだエージェントは国境を越えて行き来する
貨物トラックの定期便に忍び込んだ。検問所の直前で薬を飲むと、身体は間もなく透
き通り始める。国境の金網が続く中に検問所があった。トラックが停められ、警備兵
が荷台を覗き込んだ時には、貨物の他に折り畳まれたコートが一着置いてあるだけ
だった。
 国境をすり抜けた透明人間は、大胆にも検問所の建物を抜け、隣接する敵国軍の施
設に潜入した。ここに国境地帯の兵力配備の資料がある。国境を挟んで一触即発の関
係にある両国にとって、喉から手の出るほど欲しい情報だった。
 基地の中枢に迫る。長い廊下を歩く間に何度か敵兵に出会った。その度、半透明の
目玉が見つからないかと緊張感が走る。しかし薄暗い事もあってか誰も気配すら感じ
ないらしく、何の反応もなくすれ違って行った。
 幹部室があった。折よく出て行くのですれ違いざまにもぐり込む。資料があった。
首尾よく盗み出す。あとは脱出するだけだ。
 しかし時間はもう二時間を越えていた。早く国境まで戻らねばならない。
 そう考えた時、心に隙が出来たのかミスが出た。堂々と表口から外へ出ようとし
て、警備員に発見されたのだ。そう−−極秘文書をそのまま持って逃げたのである。
エージェントは慌てて書類を捨て、走りだした。事情は良く分からないながら敵の警
備兵も僅かに残る足跡を追い迫って来た。ようやく国境にたどり着いた時、透明の
エージェントは敵兵と装甲車に囲まれていた。
「無駄な抵抗はよせ。姿は見えないが、そこに居るのは分かっている」
 敵も戸惑いながら威嚇する。
 もう限界の三時間が迫っていた。
 エージェントは金網によじ登り脱出を図る。姿は見えずとも金網が大きく揺れ、
所々に「撓(たわ)み」が出来た。そこを狙って銃弾が飛んだ。身体をかすめてエー
ジェントが落ちる。そこへ目指して装甲車が走って来た。なにせ見えない敵だ。もう
何が何だか分からないまま装甲車はめくら滅法、金網に突っ込んだ。頑丈な金網が大
きく歪んだ。しかし破れはしなかった。装甲車が突っ込んだ辺りを兵士が調べてみる
が何も見つからない。
「錯覚だったのかなぁ…」
 警備兵たちは首を傾げながらスゴスゴと引き揚げていった。
 その頃、国境の向こう側ではエージェントの仲間が彼を迎えに来ていた。
 金網づたいに歩いて捜索するが彼の姿も声も確認できない。
「おかしい−−もうすぐ三時間だというのに…」
 尚も歩いていると、一人が何かにつまずいた。
「何だ、こりゃ?」
 灯を向けると何やら反射する物がある。手で掴み上げてみた。
「どうやら…トコロテンらしいな」
 妙な物が落ちている物だと驚きながら一同は歩き去った。
−−何分か経って、もう一度この辺りに差しかかったら、彼らがどんな顔をしてあの
エージェントを発見するか−−それだけが思いやられた。
                  (完)

2001年10月22日19時18分08秒投稿

なんて素敵な一日だったのでしょうか☆
興奮気味ですいません、変な字の日友美です。

応援する場面もなく終わってしまった昨日の試合にも
めげず行ってきました大阪ドーム!
ほんとに今年の近鉄らしい勝ち方で鬱憤も晴れました。
その上行きの地下鉄の中で上岡さんにお目にかかれたのですから
まさに夢のような一日!
とってもお元気そうで私と同じくドームへの道中でした。
少しお話してくださってありがとうございました。

いや〜んこんなことなら豪華な衣装でもまとっていけばよかった!

上岡さんも最後までご覧になったのかな。
これで本当に近鉄ファンになってしまわれたのでは!?

2001年10月22日01時08分32秒投稿

下駄屋の喜六

へ−え、そうやったのか。あらためて頭のてっぺんを鏡に映してみれば、かつては加
藤紘一ばりのハゲ方をしていた自分の渦巻きにたしかにフサフサとしている髪の毛。
ハゲ防止のために購入したわけでもないのに効果てきめんのカロヤンアポジカΣ。
毎日毎日使用しているわけやありません。散布を、忘れたりじゃまくさくて怠った
り。現にまだ二割ほどしか使ってないカロヤンアポジカΣ。使用期限は2002年1
1月なのに。

無欲の勝利とでも申しましょうか。しつこいようやけど、ボクはハゲを恐れて買った
のではなく、頭皮の荒れの治癒のために買ったのであります。効く人には効くカロヤ
ンアポジカΣ。

夜を徹して話し合いたいなあ、キダ・タロ−さん。元気にしてはるかなあ、極道南北
さん。

2001年10月22日00時43分48秒投稿

今日は、亀虫ぷっぷです。

ほぼ毎月恒例のTORII HALL「雀三郎みなみ亭」
17日の出し物は

●「宿替え」  桂 雀五郎
●「宿屋仇」  桂 雀三郎
●「田楽喰い」 桂 出丸
●「哀愁列車」 桂 雀三郎

オーソドックスに演りはった雀三郎さんの「宿屋仇」。
この噺の導入部、伊八が兵庫の三人連れに訊ねます。
「お泊まりは何人さんで?」
「儂ら始終三人や。」
伊八は四十三人と聞きますな。
実際口で言うてみたら「始終」と「四十」のイントネーションは違います。
聞き違える事は無いと思いますな。
それを聞き違えたという事は、これは三人連れの意図した事…悪戯なんでしょぉ。
従って演者さんは多少曖昧な感じに言わにゃなりません。
しかも自然に…。
この辺り流石に米朝師匠はうまい。
雀さんも…まぁ…そんなんでした。

小佐田先生作の「哀愁列車」。
笑い処盛り沢山で充分楽しめます。
導入部のネタ振りが落ちに繋がって、噺自体の造りも無理無くしっかり。

「田楽喰い」の落ちを工夫してた出丸さん。
オリジナルは半鐘の〈ジャンジャン〉を連呼の後、
「おい、これまだ生焼けやがな。」
「火事やさかい、あんまり焼かん方がええと思ぉて。」
出丸さんはベートーベンの〈運命〉を持って来ました。
〈ジャンジャンジャンジャーン〉ですな。
それから同じく
「おい、これまだ生焼けやがな。」
で、
「クラシックは生が一番。」
半鐘でええのと違いますかね。
ところでこの噺、落ちの言葉を言う人物は誰なのか。
一緒に飲んでる仲間なら、田楽の一人占めに対する諌め、懲らしめ、腹いせ。
その為にわざわざ豆腐屋に頼んだ、という事ですな。
また田楽を運んで来た豆腐屋なら、お叱り覚悟の洒落ですか。
まぁどっちでもええんですけど、私は後者が好みです。

雀五郎さんの「宿替え」。
箒をかける釘を打つ時、壁がよぉ動いてました。
ベニヤやないんやからね。
ひょっとして長屋の壁は薄いという表現…な訳ねぇだろ。

2001年10月21日19時53分07秒投稿

☆ 落語パロディ『二人癖』☆     作・あや太郎

今日も今日とて、河内の旦さんとソロバン塾のお師匠はんが、町でバッタリ出会います。

「これ、穴子ちゃん。ため息ついてどないしたんや。どこか淋しそうなそのヘラ顔。
・・・
まぁ、いつもの事やけど」
「何や、下駄屋の旦さんかいな。私みたいな文学少女にはね、ため息の出る季節なん
よ…へ〜ぇ…」
「なるほど。理由は何やろなぁ…。まぁ、男日照りやろけど」
「何で?何で分かるの?こんな清楚な私のイメージから余りにも意外な展開やんか」
「意外もイガイガもあるかいな。そんな穴子ちゃんを慰めたろ。ハイ、秋の味覚・
マッタケ」
「いやっ、ゴッツイ松茸やんかいさー。松茸はやっぱり触感…いえ、手触り…いや、
大きさ…いやいや、たのもしさ・・・そうじゃなくって、やっぱり香りやわねぇ」
「何を今更。要するに松茸日照りなんやろ」
「まぁ、失礼しちゃう。そんなモノ要らんけど貰えるものならいただきます」
「山にはアケビも満開やし・・・あぁ、山に外泊したい!」
「また旦さんの悪い癖。私なんか詰まらんわぁ・・・詰め将棋も詰まんし男もおらん
し・・・きゃああああ」
「やっと本音を言いよったな。とにもかくにも詰まらん、詰まらんちゅうのがが穴子
ちゃんの口癖や…。でや、これから以降、『つまらん』と言うたら罰金という事に
しょう。せやなぁ、新しいに建てる家の名義でも貰おか」
「何でそんな財産上げんといかんの。最近買うた可愛い靴下やらフリフリの毛糸のパ
ンツやったら上げるえ。その代わりに旦さんも、外泊したい!言うたら、松茸もらうし」
「よっしゃ。ほたら勝負や。…時に穴子ちゃん、今年の阪神はどうやった?」
「聞くまでもおませんがな。最初っから蚊帳の外で、応援してても詰ま…詰ま・・・」
「どないしたんや?」
「つま・・・つま・・・♪妻は夫をいたわりつ〜〜、夫は浮気に励みつつ〜〜ぅ…」
「言いたいことがあったらシュッと言いや。腹に収めとくと中性脂肪が溜まるで。…
ほんで浮気に励まれた気分は?」
「ほんまにツマラ・・・あわわわ…。うっかり言うとこやった。悪知恵が働くんやから」
「いや、素直に吐いたほうがスッキリするかな思て」
「スッキリと言うたら、ぼちぼち夜の町へ繰り出して、スッキリしたいんちゃいます
か、旦さんも?」
「そうそう。もう家族も忘れたやろから解禁してもエエやろ。あぁ、ネオン街でガイ
ハ…ガイハ…」
「何ですかぁ?」
「ガイハ・・・ガイハー・・・ガイバーに行って日帰りで遊びたい」
「そのガイバーっちゅうのは何よ?」
「オカマさんのおる飲み屋やがな」
「無理やりゲイバーに言い換えよった。ほんま往生際の悪い人」
「危ない危ない。ほなサイナラ…。自分が言わされん内に、何か一つ穴子ちゃんを
引っ掛ける手を考えんとイカン。せや、道修町の薬の運び人さん所へ行こう。薬屋さ
ん…これこれこういう次第なんやけど何かエエ作戦おまへんか」
「自白させる薬、調合しましょか」
「いきなり怖いわ。そこまでせんでもエエねん。入れ食いの引っ掛かりやすーい姉さ
んやから、もっと素朴なアイデアでよろしい」
「ほんなら、こんなんドウです。…今度の宴会で遠くの女性リスナーを車で送り迎え
して欲しいんやが、生憎と小型車しか手配できんかった。紬、あんこ、のりこ、会員
番号さんと本人を乗せたいんやけど、車に詰まろかな?…と聞くんですな。すると勢いよく、
詰まらん!という返事が返ってくる」
「せやけど、見栄を張って、詰まる…とか、意地でも詰め込む…と答えたら困るがな」
「そん時は潔く諦めましょ」
「それではオモロない。ふーむ、何かエエ手はないか。…せや、最近穴子ちゃんが
凝ってハマって熱出してる詰め将棋のネタで行こ。詰められん問題を作ってヤラせて
みると、当然ながら『詰まらん』と答えるわな。よっしゃ、これで行ってこまそ…」
「コンチャー。下駄屋の旦さん、お暇〜?」
「もう早や来よった。よっぽど暇なんやな。…おぉ、穴子ちゃんかいな。今ちょっと
忙しいとこやねんけどな。う〜〜ん、と」
「何してはんの?…あっ、私の得意な詰め将棋。解いたげよか?」
「早速引っかかった。いや、これが実に難しい詰め将棋でな、ほら、この盤の真ん中
に歩が一個だけ有って、一つ置いてその前に王様がおるっちゅう訳や。持ち駒は金が
二枚…。さて、この詰め将棋、詰まるかな?」
「どれどれ、やったげよ。ふむふむ…簡単に詰みそうやね」
「クックックッ・・・簡単に詰みそうやて!ルールも頼んないのに。大体この王様を
詰ますには、どうやったって金が三枚要るんや。それを『詰む』と思てるあたりが天
然物の爆笑アナゴ!」
「何をゴチャゴチャ言うてんの。さっさと詰ましたげるわ。先ず王様の頭に金を打つ」
「おっ、珍しく合うてるがな。進歩したね、穴子ちゃん」
「ほんで逃げた王様の頭に、また金を打つ」
「そうそう、合うてるよ。…ここまではアホでも分かる」
「それから上のほうへ追い詰めた王様の頭に…トドメの金打ち!どうえ?ちゃんと詰
んだよ」
「ゲッ、そんなアホな。そもそも金は二枚やで。何で三枚目の金が出てくるねん?」
「これは、奥の手の金」
「あぁ、奥の手で金を握って!…違うがな。一体何やねん、その奥の手の金ちゅうのは?」
「自前の金やんか。いつも持ち歩いてんねん」
「そんなモンを詰め将棋に使うたらアカンがな」
「あら。何で?これ詰め将棋用の金よ」
「何じゃ、そりゃ?」
「こないだ出された問題を解くとき、倹約して一個金を貯金しといてん。その前の
も、前の前のもあるよ、ほら」
「金銀角桂飛車香車・・・ようけ溜めたあるなぁ」
「小銭もようけあるよ。ジャラジャラ・・・」
「歩まで貯めてるんかいな。ようもまぁ仰山の歩。こんなもん貯めこんでどないすん
ねん」
「旦さん、甘いわ。細かい所から倹約せんとお金なんてなかなか貯まらんのよ。こう
いう点、旦さんみたいな河内の狭山の治衛門さん所のアホボンはアカン」
「誰がアホボンやねん。しかし小さな事からコツコツと、貯めて行かなアカンのは確
かやな。さすがは小商いの穴子師匠や」
「さぁ、貯めた小銭でまた飲み食いに励も。あぁ、倹約は歩得なり」
「そんなこんなで、穴子はますます太くなり」
「そんな肉感的なアナゴを見て、旦さんの松茸も太くなり」
「奥の手で握り寿司にして!あぁ、外泊がしたい…」
「やっと言いよったわ。旦さんの松茸、も〜ろた!」
―――――――ポキン−――――
「あっ、根こそぎ抜けた!」
・ ・・わーわー言うております、二人癖・読み切り・・・
――――――――完――――――――――

(代書:穴子………上手い!あっイヤ…詰まらん…あわわ)

2001年10月21日15時05分17秒投稿

今日は、亀虫ぷっぷです。

この度オムロンから発売されたネコ型ロボット〈ネコロ〉。
なに?一台185000円?
なめとったらあかんぞ、ばかもの!
その金でキャットフード買ぉて近所の野良猫に配ってごらん?
よっぽど喜ばれると思うね。
ひょっとして恩返しに来たりするかも知れん。

それは秋も深まったある夜の事じゃった。
一人の貧しい男のマンションのドアをゴンゴン叩く者があった。
「なんじゃいな?今時分…。」
生来危機意識とは無縁の男がドアスコープを覗こうともせず開けてみると、そこに
は、毛深ぉて猫背で額の狭い鋭い目付きの美女が(どこがやねん)立っておったのじ
ゃった。
「道に迷ぉて難渋いたしております。どぉぞ一夜の宿をお貸し下さりませ。」
生来歪んだ美的感覚の持ち主の上に何でも来いの男は下心丸出しの二つ返事で
「ええよぉ。えへえへえへへぇぇぇぇ…。」
ま、なるよぉになって夜が明けたのじゃ。
ここいらの処理は上品じゃろ?
その女は男の前に四つ足付いて言うたな。
「私は何処と言うて行く当ての無い身。あなた様のお側に置いて下さりませ。」
生来思慮分別なんぞスワヒリ語程度にしか認識しておらん男は
「ええよぉ。えへえへえへへぇぇぇぇ…。」
ワンパターンな奴じゃった。

女は特種技能検定機織りの部A級ライセンスの腕前でな。
奥の部屋にGE社製最新鋭デジタル機織り機を持ち込んで、夜毎一心不乱半狂乱の仕事
振りじゃった。
その織物の出来栄というたら誠にみごとなもんでな。
何時しか近所のおばちゃん連の口コミで業界筋に知れるところとなったな。
マスコミにも紹介されたおかげで、高級ブティックやら大手デパート、海外有名ブラ
ンドからニッセン、近商まで注文が引きも切らず、気に入らん仕事はお断り、なんぞ
というきょう日羨ましいよぉな強気な商いをしておった。
おかげで貧しいくせに怠惰で自堕落な暮らし振りじゃった男は、左団扇のお大名暮ら
し…あ、言うておくが、ちゃんとエアコンもあるのじゃで。

ところでな、女には妙な処があってな。
昼間はずっと寝ておる。
特に寒い時季は炬燵の上とか火鉢の側が好みのよぉじゃった。
「疲れておるのじゃろぉ。」
男は優しかったな。
またどぉいう体の造りなんじゃろぉか、信じられん位器用に丸ぅなって寝ておった。
「まぁ人それぞれじゃでな。」
男はどこまでも寛容じゃったな。
無音歩行も柱や壁での爪研ぎも逆ブリッジの伸びも自分の○○を舐める仕草も
「わしゃなぁんも気にしとらん。」
男は貧乏にはこりごりさんじゃった。

それからな、女は男にひとつ約束をさせていたのじゃ。
「仕事中はけっして隣の部屋を覗かないで下さいまし。」
金銭的な力関係が明白となった今、約束を反古にする勇気は男には無かったな。
が、魔が差すという事はあるものじゃ。
その夜、男は何を思ぉたか急に女の仕事姿を見てみとぉなった。
「ひとつ屋根に棲んで長い仲じゃ。ちょっと位なら構わんじゃろ。」
男はそぉっと覗いた。
すると…!

 〈CM〉♪猫大好き、フリスビー…て、食べにくいわい!

男はそぉっと覗いた。
すると…!
そこには自分の毛をむしっては肉球の付いた手で機織る巨大な猫の後姿があった。
思わずふすまに掛けた手に力が入り、ガタッ!
猫がギロッと振り向いて
「見ぃたぁなぁぁぁぁぁ。」
「きゃーばたばたきゃーばたばた怖いわ怖いわ…。」
「うるさい!」
「はい。」
女であった猫は男の前に首うな垂れながらお座りして言うたな。
「どぉか訳はお尋ねくださいますな。」
「うん、聞かへん。」
「聞いて。」
「どっちやねん。」
「それでは、わたくしの申し上げまする事一通り、お聞きなされて下さりませ。」
「おお、何処ぞから三味線の音が…。」
「私がやってるんですよ。」
「桜井長一郎か。」
「おせんにキャラメル…。」
「もぉええっちゅうに。今時そんなん誰も知らんぞ。」
「私は親兄弟無しの天涯孤独、みなし子猫の身の上でございます。
 そんな私に世間の風はあまりに冷たかったのさ。
 雪の降る寒い夜、盛り場の片隅で…おじさん、花買って?…皆目売れません。
 その上酔っ払い地回り暴走族にからかわれ、嫌な事言われ、脅されどつかれ…。
 ええいもぉ、どぉとでもなれ!」
「お、煙草くわえたな?」
「♪星の〜流れに〜 身を〜占って〜。」
「よっええぞ!菊池章子。」
「♪母は〜来まし〜た〜 今日〜も来〜た〜。」
「陽気な化け猫やな。」
「子猫の身ではそれもならず、あまりのひもじさ故とぉとぉ身動きならぬ有様に…。
 それが初めてこの家に参りました夜のひと月…から2〜3日前。」
「ちゃんと憶えとけ。」
「あの時下されましたキャットフード、おいしゅうございました。
 当時このよぉな貧乏たれのぐうたらが、なぜ185000円も…と思わぬでも無かったの
 ですが…。
 せめてもの御恩返しと思い、暮らしをお助け申し上げたのでございます。
 されど正体知られしこの上は、もはやお側には居られませぬ。」
「どこぞへ去ると言うのか?儂はずぅっといっしょでも構わんのだぞ?」
「いいえぇ、出て行くのはお前様の方じゃ。」
「はい?」
「もぉ部屋の名義も替えたし近所の挨拶廻りも済んだし…。」
「そ、そんないきなり…確かに偉そぉに言えた義理では無いが。
 のぉ、なんとか考え直してくれぬか?
 ここに置いてくれぬか?
 ねぇ…お願ぁぁい、ゴロニャ〜ン。
 あかん?あかんのかえ?どぉしても?
 ええわい!くそ、どぉしてくれよぉ。
 そぉじゃ。け、警察に願い出てやる。
 すぐそこに交番が有るぞ。警官が来るぞ。警官は権力の犬というくらいじゃ。
 犬は怖かろぉが。どぉじゃ!」
「ほほほほ、そんなもの何程の事も無い。
 猫に交番は役に立たぬわ。」

実に恐ろしきは過ぎたる恩返し。
へい、御退屈様。

2001年10月20日14時38分58秒投稿

S.S☆「睡眠薬」☆     あや太郎

 男は不眠症であった。あらゆる睡眠薬や酒を使って来たが、とうとうどれも効かな
くなってしまった。眠らなければ無論身体が衰弱する。そんな男に耳寄りな情報が
入った。
「某製薬会社で新しい睡眠薬の実験をしているらしい」
 男は藁をも掴む気持ちで会社の門を叩いた。
「今度の睡眠薬は、直接脳神経に働きかけて脳を言わば〔睡眠モード〕に切り換えて
しまう薬なんです。効き目は絶大で習慣性も無いはずですし、胃も傷めない成分で
す。ただまだ実験段階ですから、不明な点もあって、危険が無いとは言えません」
「覚悟の上です。なにせこのまま睡眠不足が続けば死んでしまう事は確実です。背に
腹は替えられません。危険があろうと実験台になります」
 男は不安を覚える余裕もなく、試薬を飲んだ。
 心地よい眠りだった。ぐっすり眠り気持ち良く目覚めた時、すでに十二時間がたっ
ていた。
「初めての服用だから良く効いたようですね」
「ここんとこ眠れてませんでしたから、その分も寝てしまったみたいですよ」
 とにかく心身共に爽快−−こんなに使い心地のよい睡眠薬は初めてだろう。
 しかし一週間もしない内に男はまた憔悴した顔で製薬会社を訪れた。
「あの薬がないと眠れないみたいで…。他の睡眠薬も酒もまるで効果がないんです」
「ふむ、禁断症状という訳ではなさそうですが、やはり他の薬は効きませんか」
 仕方なく二回目の服用を試みた。
 よく眠った。しかも目覚めは爽快、体調もすっかり回復している。ただ睡眠時間は
二十四時間に達し、その間、声を掛けても起きなかったらしい。
「無理して寝不足を続けていたから、その反動でしょう。今度は早いめに服用してみ
ますか?」
「ええ。使用後がこんなに快適なら、我慢するほうがおかしいですよね」
 男は迷わず三回目の服用をした。
 ぐっすり眠った。夢らしい夢も見ず穏やかに眠れた。目覚めの爽快な事と言ったら
−−しかし研究者たちの顔色は良くなかった。
「四十八時間…つまり丸二日間、熟睡状態だったんですよ。揺すっても起きないほど
のね」
 早速、各種の健康チェックが行われた。しかし何の異状も見いだせない。
「まさか睡眠時間が伸びてゆく薬なんでは?」
 爽快さとは裏腹に男も不安になってきた。
「どうも…そうらしいんですよ。脳神経に直接作用する薬ですから、脳にそういう反
応回路が出来てしまっているのかも知れない。これ以上睡眠時間が伸びると、いくら
なんでも危険ですな」
 かと言って、簡単に薬と縁を切る訳には行かない。もうあの新薬なしではとても眠
れそうになかった。また薬を飲んだ。男は熟睡した。そして快適に目を覚ますと、八
日がたっていた。
「さて、どうしたもんか…」
 研究者たちが眉間に皺を寄せる中、男だけが決然と言った。
「もう後戻りできません。とことん行ってみましょう」
 かくして男は新薬を飲みつづけ、快眠を得つづけた。
 そしてアッと言う間に三十年の歳月が経っていた。
「本当に、いつの間にかって感じですね。なにせ起きてる時間は一ヵ月ほどしかな
かったんだから」
 すでに代替わりしていた研究者たちはやはり暗い顔でこう応じた。
「今度この薬で眠ったら三十年後−−つまりあなたが百才を越えるまでは目が覚めな
いんですよ」
 今度は孫の代に替わっているという訳だ。
「覚悟の上です。それに身体は別状ないんでしょう?」
「不思議な事にね。どうもこの睡眠薬は冬眠薬だったのかも知れない」
 男はまた眠りについた。そしてこれからは眠りにつくたび心配をしなければならな
くなった。
−−−今度もまた目覚める事が出来るのか。
−−−そしてその時までこの世が続いているのかと。
                  (完)

2001年10月20日12時48分47秒投稿

こんにちは会員番号245番です。
 ゴマスリーナの表紙ですか。こんなもんまでもってはるんですね。すごいですね。
 さて先日八尾にすんではる某リスナーにおあいしたんですが、なんかかわってるん
です。ようみたら頭のてっぺんが少し増えてはるんですわ、D社のAというのをつか
いはったそうです。地道な努力ですね。本人さんは、増毛やないていうてましたけど。
、なんか皮膚のなんとかやいうてたけれど。
 そのとき私、リスナーの男の人みなさんわりと髪の毛あるやんといったんですよ、
管理人さん、森田さん、ごんちゃん、こんちゃん、たいやきさん、OTCさんにいたっ
ては、すいてもらうとかいうとったし、というたらみなさんすかさずつこみましたねー
。「謎のベルギー人がおるやん。」そやそやどこにいったの南北さん。みんな楽しみ
にしてるうううううう。書いて来てね。

2001年10月19日20時56分04秒投稿

痛快娯楽時代絵巻「急げ、千姫!…大団円」     作・市川あや太郎

穴子「グタ〜〜・・・フニャ〜〜・・・ドテ〜〜・・・ヘェエ・・・」
爺や「姫君、どうなされました。近頃とんと宴会や飲み会やお小姓買いにも出かけず
 なにやらタメ息ばかり。まるで元気がございませぬが、どこかお悪い所でも…?」
穴子「顔が少々…なんてシャレを言う元気もありません。グタ〜〜ドテ〜〜ショボン」
爺や「その落ち込み様は何やら深刻な悩み事の気配。
   さぁさ、爺やに打ち明けてみなされ」
穴子「実はね・・・私、やっと気づいたんよ。
   何で今日まで『結婚せん姫』やったのか、その理由を」
爺や「何と・・・ついに真実に気づかれてしまわれたか。
   実は爺やもお恐れながら、いつかは申し上げねばならぬと…」
穴子「言わんでも分かるわ、爺や。私の縁談がまとまらんかった理由は、
   私自身にあるんやもん」
爺や「そこまで気づかれておられましたか。そうなんです、実は、
   これまで縁談が実らなかった理由というのが・・・」
穴子「私が・・・選り好みしてたからなんやね。
   高い理想を求め続けて、一方的に断ってきたからなのね!」
爺や「ドテッ…。姫様、いささか事実誤認が…」
穴子「火の粉のように降りかかる殿方達を振って振って振り続けてきた私の
   我がままが、こんな妙齢の独身貴族を生んでしまったのね。
   あぁ、私、自分が怖い」
爺や「我侭藩のノリコ姫でもあるまいし、何と物凄い大ボケでございますなぁ」
穴子「誰が天然アナゴよ。失礼ねぇ。私がいつボケたり見栄張ったりしたえ?全部
   真実に基づいて話してます。言い寄る男どもを振って振って振りまくりよ」
爺や「そんなに振りましたか?」
穴子「もうずーっと振りっぱなしえ。相手が振ったり、こっちが振られたり、振られる
   前に見栄で振ったり、振る前に振られたり・・・うーん、一勝三敗のペースか」
爺や「タイガースさながらでございます。おいたわしや、姫君様・・・ヨヨヨヨ」
穴子「まぁ、爺やったら、そないマジに成らんと。
   ぜーんぶ、楽しい青春の思い出やないの。ヘーェ・・・」
爺や「何のかんの仰りながら、心の底では淋しい思いをなさっているのですなぁ。爺や
   も性根を入れ直して、もっとバンバンお見合いや合コンの席を設けましょう」
穴子「いやん、話が分かるやないの。もっと活発に宣伝活動しよし。
   せや、また改めて見合い写真を修整して、釣書も代書屋に創作させよ」
爺や「分かりました。写真は最新のCGで合成して、釣書はハッタリ専門の放送作家
   にでも捏造させましょう。それではプロフィールなんか簡単に書き出して
   おきたいのですが・・・先ず容貌については、どのように・・・?」
穴子「せやねぇ・・・ちょっと控えめに、健康美の西田ひかるか」
爺や「はいはい、健康器具売ってる、西川ヒカル、ね」
穴子「誰よ、それ。爺やの年でないと分からんやん」
爺や「それでは、西川のりおにしときましょか」
穴子「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ!・・・ほんま、ええ仕事して欲しいわぁ」
爺や「その為にも、ちょっと見栄張って書いときましょ。川中美幸よりちょっとマシ」
穴子「まぁ、そんなレベルでは引き立てへんわ」
爺や「それなら・・・太平夢路にも勝っている」
穴子「何でそない『しゃくれ』に分類するんよ。
   まぁ確かに全体像は島田陽子に似てないこともない」
爺や「島田紳助にもさも似たり」
穴子「クンクン・・・似てないっちゅうたら・・・クンクン」
爺や「芦屋小雁にもちょと似たり」
穴子「鼻すすっただけやないの・・・クンクン。
   まぁ、正直な話、みんなは永島瑛子に似てると言うてるわね」
爺や「ふむふむ・・・長嶋茂雄にも、さも似たり」
穴子「そうそう、胸毛の生え方が・・・パーン!」
爺や「やっぱり芸能人に例えるのはやめましょか。虚しゅうなります」
穴子「ほんまやねぇ。芸能人では私ほどの美貌は見つかれへんしね・・ホホホホホ」
爺や「姫…ヤケクソですか?それとも発熱でも?」
穴子「正気です。平熱です。しかも珍しくシラフです」
爺や「クンクン…。そう言えば珍しく酒くそぉ無い」
穴子「脂肪肝になりかけてるから控えてる・・・ほっといて。とにかく私は冷静よ」
爺や「しかし芸能人に勝ってるというのは言いすぎでは?」
穴子「爺やは私を見くびってます。私は大概の芸能人には負けませぬぞ。
   男優にだって勝つ自信があります・・・腕相撲なら」
爺や「あぁ、なるほど。それに他にも勝ってる所がありますな。オッサンくささとか」
穴子「ウ〜〜ン、マンダム。何でやの。酒くささや男くささでは張り合うてないの。
   張り合うのはもっぱらモデル系、アイドル系かな。待っておれ、アユ・ブランド。
   私の総ゴム・ファッションで駆逐してやる!」
爺や「またアユとアナゴの張り合いですか。
   まぁ、突っ張りでは勝てると思いますけども」
穴子「張り手一発で飛ばしてやります。あんな細い、か弱い、頼んな〜い、
   貧相な身体なんか私の敵やないわ。まぁ世間では私のほうが敵やないと言う
   やろけど、ヘーェ…」
爺や「自分を知っておられます。いや、姫には姫の長所がございます。
   例えば、仕事が速いとか、仕事が速いとか、それに仕事が速いとか・・・」
穴子「ライバルは福屋工務店!・・・それでは見合いの釣書に書かれへんやん」
爺や「スピードで勝負・・・すぐに子供を身ごもります!…とか」
穴子「あ、それはエエね。年齢と勝負!・・・ほっといてよ。
   そう言えば解散したばかりのスピードもまた中途半端に再結成コンサート
   するらしいし、いっぺん勝負したろかしら。ライバルはスピード!」
爺や「何にでも勝負しかけんように。…スピードと申せば、メンバーの中に
   おりましたなぁ・・・玉袋・筋子でしたか」
穴子「それは上岡さんの好きな下ネタ。女の子に向かって玉袋筋子やなんて失礼にも
   程があります。彼女にはヒロコという、ちゃんとした名前があるんやから」
爺や「ほぁ、ヒロコというんですか?」
穴子「そうよ。せやから正確に言うと・・・玉袋ひろげ子・・・きゃああああ!」
爺や「シモが過ぎますぞ。お慎み下さい。…八畳敷きですか」
穴子「女の子やから四畳半・・・いゃあああああ」
爺や「パーン!」
穴子「イタタタタ…。まぁ手荒い爺や。
   親にもド突かれた事のないこのお嬢様の後頭部を張るなんて、ひどい」
爺や「そんな悠長な事を言うておる場合ではございません。
   ウソでも釣書をでっち上げて、ウソでも男を釣り上げん事には・・・
   もうオッサンになるまでの期限は迫っておりまするぞ」
穴子「まぁまぁ、そない焦らんと。爺やも手伝いなさい。
   こないして毛糸を指にかけて・・・」
爺や「何をのんびりと編物なんかなさっておるのですか。
   急ぎませぬと年齢に追い抜かれます」
穴子「それが大丈夫なんだなぁ。もうオッサンとは言わせませぬぞよ。実は今編んで
   るのん、産着やの。それから、見てちょうだい、このお腹・・・ポーンポン」
爺や「腹鼓はやめなさい、いくよちゃん。
   その脂肪肝腹がどうかしたのでございますか」
穴子「ヘソ出して・・・タネ・仕掛け、ちょびっと有るよ。ポーンポン」
爺や「いよいよヘソ出しに挑戦ですか。よけいオッサンくさいなぁ…」
穴子「タネ・仕掛け、ちょとゴソゴソしたら、こんなん出来たアルヨ。はい、爺や」
爺や「何です、この手帳は?…ギョエ〜〜!な、な、なんと母子手帳!」
穴子「そうなんよ。締め切り寸前に滑り込みでタネ仕込みました。どうです、
   このスピード妊娠」
爺や「仕事が早い!『スピード』のライバル!さすがは急ぎ働きの姫!・・・
   とお褒めしたいところですが、一体父親はどなたでございます?」
穴子「さぁ、誰やろ?急いでたから聞くの忘れたわぁ。ヤダ〜、私ってお茶目さん!」
爺や「あああ、あのね…お茶目でも茶川一郎でも成るのは結構ですが、いくら急ぎ
   働きでも、心当たりぐらいございましょう。例えば退屈のお殿様とか、
   例えば下駄屋の旦さんとか、薬種問屋の好色一代店主とか・・・」
穴子「なんせ酒の席ばーっかりやから。いつ、どこで、誰とやろ?」
爺や「あぁ、候補者が多すぎる!何と言うフシダラ…と説教したいところですが、
   何と言っても大事なのはお世継ぎです。それを使用期限ギリギリに何とか
   間に合わせてくださったその奮闘振りに爺やも涙をこらえられませぬ。
   男日照りに耐えて良くやった!
   感動した!おめでとう!・・・ポンポコポーン!」
穴子「いやん、そないキツう叩いたらお腹の子がビックリするやんか・・・
   アイタタタ!いやっ、産気づいてもた。ちょと産院へ行て参じます・・・」
爺や「あぁ、分娩室へ入られてしもうた。果たして無事生まれてくれるやら…」
・ ・「…ホーホゲギョ、ホーホゲギョ…!」
爺や「あの野太い声は姫の雄叫び。なにせ○高じゃ。
   さぞや難産でくるしんでおられるのであろう」
産婆「いえいえ、ポロッと生まれましたえ。おめでとうございます」
爺や「あらら…。ではさっきの雄叫びは?」
産婆「あれが産声ですわ。ほぉら、抱っこして上げて下さい。
   可愛い、愛くるしい、おっさんみたいな女の子」
爺や「きゃあああああ・・・!」
  かくして千姫はオッサンにならずに済んだ。
  しかし、急げ、爺や!…赤ん坊抱いて、尼崎運河へ・・・。
 ―――めでたく全編の読み切りでございます―――


(代書:結婚せん姫穴子  なんでこんな終わり方やねん!(笑))
(これでやっと、この物語に合わせてた体型を元に戻せるわ!)
(あれっ!なんで〜〜もう手遅れかい!(涙))

2001年10月19日19時44分01秒投稿

☆ドンドコお好み対局☆         作・あや太郎

立ち会い「それでは恒例どおり振り駒で先後を決めさせて頂きます。ポイッ…」
読み上げ「金三枚が表を向きました」
穴子「いやぁ、嬉しいわ。三つも進める。一、二、三と…」
立会「穴子女流名人。きっと歩回りと間違えてるんでしょうが、違います。
   本当の将棋です。いわゆる本将棋」
穴子「あら・・・どこが違うの?ふむふむ…あぁ、回るだけではアカンのね。
   よく分かりました。なまじっか強いモンやから」
立会「ちなみに挟み将棋とも違います」
穴子「エーッ!挟んだだけでは駒取られへんの?そら困ったわ。作戦立て直さんと」
立会「駒を取ってもどうせ使わんくせに」
穴子「失礼な。あれは作戦。わたし得意の倹約戦法」
立会「ほんで使わんまま負けるのが得意戦法」
穴子「素人には分からんやろけどね・・・すべて将来の為にやってるんよ」
立会「ほほぉ・・・将来何かの役に立ちますか」
穴子「立つやんか。次の試合で使うねん」
立会「持ち駒のキープはでけへんの!」
穴子「エーッ!いつからルール変わったん?」
立会「アホらしいから、もう放って行きますよ。義務教育やないねんから」
穴子「せやけど、ほんまは一個ぐらいなら良いんでしょ?
   『待った』も一試合に二回までは・・・」
立会「アカンの!…ほら、見てごらんなさい。
   対戦相手の羽生五冠王が肩を震わせてらっしゃる」
穴子「あら、えらい気が弱いんやね。そない怖がらんでもエエのに。
   羽生君、こっちへいらっしゃい。お姉さんが可愛がって上げるから」
立会「オホン!恐らく五冠王は…腹筋波打たせて笑ってるんだと思います」
穴子「あら、笑ろてはるん?やったー!実は私、将棋で笑わせるの得意技やねん。
   受けて良かった」
立会「受けてるんやなしに、アホらしくて肩を震わせてるんですよ。
   ねぇ、羽生五冠王?」
羽生「最初はそうだったんですが・・・今は怖くなって来ました。
   さっさと指して、早く帰ろうよ〜」
司会「さて、緊張感みなぎる立ち上がりとなりました。いよいよ注目の第一手が
   差されますが、果たして穴子女流名人の手は・・・?」
穴子「王手!」
司会「あらららら。これは早い王手です。おっと、立会人が思わず注意した…」
立会「一手目から王手なんて出来るかいな」
穴子「私、王手が得意なんです。最近、詰め将棋が『王手詰め』やと、
   やっと覚えたんよ」
司会「さすがは天然流の穴子名人。思いつくままに伸び伸び指しております。
   王手、王手また王手。覚えたては癖になる」
穴子「年取ってから覚えただけに・・・ほっとけ!」
司会「激しいボケと突っ込みに、羽生もタジタジ。しかしさすがは、ちゃんとルール
   を知っている強みでジリジリと押し返します。さぁ、穴子女流名人の玉が
   追い詰められた。まるで賞味期限を過ぎたヤモメのような苦しさです。
   しかし悪びれない穴子名人。痛くも痒くもない顔です。凄い根性ですね、
   解説の喜六さん」
喜六「ふーむ。どうも痛覚が無いようですねぇ」
司会「負けそうなのが分かっていない強みです。ピンチにも平然と危ないほうへ
   危ないほうへと逃げてゆく。羽生五冠王のほうが戸惑いの表情です」
喜六「あまりにも早く優勢になって行くので羽生さんもビビっているようですよ。
   さすがは穴子ちゃん。このスピードについて来れるか、羽生五冠王!」
司会「それでもいよいよトコトンまで追い詰められた穴子の玉。
   もう逃げ道は無さそうだ。いよいよ時間の問題ですか」
喜六「健闘およばず、残念ながら最早これまででしょう。しかし穴子ちゃん、
   やけに長考しとるなぁ。また不思議な一手を放たんけりゃエエが」
司会「ニコリともせず、長考に沈む穴子名人。何を考えているのか、想像するだに
   恐ろしい気がします。おっと、ここで一転、不敵な笑みを浮かべ、自信満々
   で駒を進めた。何と、相手の金の前に王様が突き進んで行きます!」
喜六「これで金銀飛車角桂、十個の駒で王手が掛かってるもた」
司会「羽生も長考に沈んだ。最早どの駒で取ったら良いのか分からない!」
羽生「ま、負けました…」
司会「おーっと、何とした事か。羽生、投了!投了です」
穴子「えっ?羽生さんって大工のカシラ?」
司会「穴子名人、余裕のボケです」
喜六「いや、マジでそう思たようですよ」
司会「そんな屈辱の中、顔面蒼白の羽生五冠王が逃げるように対局場を出ます。
   群がる報道陣…」
記者「羽生さん。本当にあんなド素人に負けたんですか?」
羽生「ハイ。ああいう人には、ちょっと勝てません」
記者「信じられん。羽生さんともあろう者が参ってしまうとは」
羽生「いや、潔く参りました。違う意味で、参った」
記者「リターンマッチはなさるんですか?」
羽生「もう、勘弁してください…」
司会「続いて穴子女流名人の勝利インタビューです。凄かったですねぇ、
   穴子さん。羽生さんは、違う意味で参った、と仰ってましたよ」
穴子「あら。ほんなら私の魅力に参ったんやね。羽生さんったら可愛い!
   畠田理恵になんか負けへんぞぉ」
司会「いや、それはちょっと無理でしょう。羽生には勝てても、
   あの綺麗な奥さんにはねぇえ」
穴子「何でやの。あの子が勝ってるゆうたら、ちょっと若い事と、子供ポコポコ
   生むことと、ブリっ子が上手な事ぐらいやんか。人間の厚みでは絶対に
   負けません。おなかポンポーン!」
司会「勝利の雄叫びでした。それでは最後に解説の喜六さんから一言どうぞ」
喜六「か、か、か、堪忍」
  ――――――― 完 ―――――――

(代書:穴子 わざとに笑わせてあげてるだけやのに〜〜〜!(汗))

2001年10月18日18時08分18秒投稿

S.S☆「世間の声」☆     あや太郎

「私がやりました」
 青年はいさぎよく自首し、罪を認めた。
「それで動機は−−やはり借りた金なんだな」
「はい、そのとおりです」
 青年の父親は中小企業の経営者で、高利貸しに多額の借金をしていた。しかも高利
に耐えられぬ営業不振で、会社は傾く一方だったらしい。
「返済の日延べをお願いに行ったんですが、何度足を運んでも…」
「そりゃそうだろう−−−そういう点はキツい高利貸しだったみたいだからな」
 手元の資料を見ただけでも評判の悪さが偲ばれる。
…まぁ、評判の良い高利貸しなんて余り聞かないが…
 そんな事を思いながら、取り調べ官は最後の確認をした。
「あの夜も父親に代わって被害者の家へ返済の日延べに出向いた。…そこで口論とな
り、被害者のほうがコップのお茶を君にぶっかけた。…その時のヤケドがそれだね?
ふむふむ。
…そして君が相手を小突くと、向こうが 俺を殺す気か。警察に突き出すぞ−−−
と騒ぎだした。そこで揉み合いとなり、被害者がカッターナイフで君に切り付けた。…
その腕の傷がその時の物だな?…そして君もカッとなり、気がついたら相手を絞め殺
していた−−という訳だ。間違い無いね?」
「はい、間違いありません」
 青年は素直に供述し、すべての罪を認めた。
 やがて公判が始まっても青年は同じ誠実さと神妙さで、前言を翻す事もなく、審議
は滞りなく進んだ。
 常に変わらぬ青年の真摯な態度と、涙声で述べられる被害者への謝罪は、法廷のみ
ならずマスコミ、世間にも感銘を与えた。
 そしてその潔さ、健気さと対照的だったのが青年の父親だった。
 父親は取材にも応じず、公判の行方にも感心を示さなかった。そればかりか、ある
時しつこく付きまとう取材陣に対して、こう明言したのだ。
「あんな奴とは親子でも何でもない。関わり合いになるのは御免だ!」
 世間もマスコミも色めき立った。親一人子一人…その家業を守るために人生を棒に
振った息子を冷たく見放す父親−−−当然ながら事件の一部始終は恰好のワイド
ショー・ネタとなった。
「息子を救え」
 被告の刑期を軽減するための署名運動が始まった。
 アッと言う間に数万人の手による嘆願書が出来上がり提出の運びとなる。
 その一方で、父親への風当たりは強かった。いつの間にか家と土地を売り払い、夜
逃げした父親への批判は欠席裁判のような激しさで、物好きな世論を席巻するほどで
あった。 やがて判決は下り、世間の関心も潮が引くように静まった。
 二年足らずの後、あの青年の出所する日が来た。
 嘆願書と世論の後押しもあり、彼の刑は懲役三年半に縮められた。模範囚として
日々を送った青年は二年にも満たない刑期でめでたく仮出所の運びとなっていた。
 関係者に深々と頭を下げ、温かい見送りのなか、青年は晴々と拘置所を後にした。
 その晴れやかな顔が、また一段と晴れやかになった。いや、照れくさそうな笑いに
変わったと言って良かった。もう関係者も誰もいなくなった町外れで、青年の前に父
親が現れたのだ。
「上手く行ったよ、父さん」
「ご苦労だったな」
 借金地獄から抜け出そうと必死でもがいたがどうにもならなかった…そんな父と息
子が知恵を合わせて考え出した借金踏み倒しの秘策はどうやら大成功を収めたようで
あった。 親一人子一人−−−あの金と家と土地の金で、しばらくは遊んで暮らせそ
うである。
                  (完)

2001年10月17日21時24分29秒投稿

S.S☆「ポロリ」☆     あや太郎

 プロ野球の内野手がいた。一応守備は上手いのだが、ここぞと言う時によくポロリ
とやる。そんな「勝負弱い」守備で本人もチームも泣かされていた。
 今日も今日とて、ピンチの場面でポロリとやってしまった。チームは惜敗−−野次
と怒号を浴びながら、野手はすごすごと家路に着いた。
 彼が自分のマンションにたどり着いた正にその時だった。何と上階の窓から小さな
子供が一人、身を乗り出しているではないか。
「危ないな…」
 そう呟いた時、案に違わずその子供が窓辺から転落した。
「いかん!」
 とっさの反射神経で野手はその真下に駆けつけ、見事その子を受け止めた。
 言うまでもなく話題となった。プロ野球の野手が転落して来た子供を見事キャッチ
し、命を救ったのだ。こんな絵になるニュースはちょっと無い。
「…選手も同じ年頃のお子さんがいらっしゃるんでしたね。一瞬、自分の子に見えた
んじゃないですか?」
 美人キャスターが訊く。
「はぁ−−まぁそんなとこです」
 日本中の茶の間に笑顔が広がりそうな白い歯だった。
「本番でも、あれくらいキッチリ捕球して欲しいものだね」
 そんな先輩諸氏の冗談もこの美談に花を添えるばかり…もう彼の日頃のエラーに本
気で悪口を言う者も居なくなった。
 後日、一躍英雄となった野手に、同僚がこっそりと訊いた。
「やっぱり親心とは凄いもんだ。自分の子だと思えばこそ、あんなファインプレーが
出来たんだろうな」
「いいや。俺は眼だけは良いからね。すぐによその子だと分かったよ」
「へぇ…。じゃあ何故あんな見事にキャッチできたんだい?」
「たぶん、よその子だったからだろうな。もし自分の子だったら、慌ててポロリと
やってたかも…」
                  (完)

2001年10月16日18時27分30秒投稿

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